不正出血

不正出血とは

不正出血とは不正出血とは、月経時以外に膣からある出血のことを指します。
出血が大量になることもあれば、おりものに少し血液が混じっている程度に留まることもあります。心配のない不正出血もありますが、背景に病気が隠れている可能性もあるため、不正出血があった場合には、お早目に当院にご相談ください。

不正出血の原因

不正出血の原因は、大きく以下の4つに分けることができます。

器質性出血 子宮・卵巣・膣の疾患が原因で出血しているケースです。
子宮頸がん、子宮体がん、子宮頸管・内膜ポリープ、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症、淋菌・クラミジア感染症など。
機能性出血 ホルモンバランスの乱れが原因で出血するケースです。ストレス、環境の変化、ダイエット、体重の増加、閉経前など。
中間期(排卵期)出血 月経と月経の中間の排卵時期の前後に出血するケースです。少量の出血が数日続き、下腹部の痛み(排卵痛)を伴うこともあります。
※月経周期が28日周期の方では、排卵の時期は月経開始14日目前後になります。
その他の出血 着床に伴う出血、性行為でできた傷からの出血などがあります。また、内分泌疾患(甲状腺・副腎など)・血液疾患・抗凝固剤の服用などによっても不正出血が起こることもあります。

低用量ピルと不正出血について

低用量ピルを飲み始めの1シート目は、不正出血が起こることがあります。2~3シート目ぐらいから次第におさまっていくことが多いので、少量であれば服用を継続して下さい。
3シート目以降にも続くようであれば種類の変更
(避妊用ピル:1相性↔3相性、治療用ピル:超低用量ピル→低用量ピルなど)を考えます。

妊娠と不正出血について

受精卵が子宮内膜に着床する時、子宮内膜が傷つけられることによって出血が起こります。これを、「着床出血」といいます。着床出血は通常1~2日で、長くても3日以内に治まります。

望まない妊娠の場合にはお早めに医師へご相談ください

この着床出血を月経と勘違いして、妊娠していることに気づかないことがあります。妊娠を望まない場合には、週数が進むほど、中絶手術に伴うご負担が大きくなります。
妊娠を望んでいない方は、少しでも異変を感じる出血があった時には、妊娠の可能性を考慮し、お早目にご相談くださいますようお願いします。
当院では、妊娠13週6日までの中絶手術に対応しております。

生理以外の出血・・産婦人科の
受診の目安について

不正出血は、病気が原因で起こることもあります。受診の目安としては、以下の基準を参考としてください。
少量で1回きりの不正出血であっても、ご不安があるようでしたらお気軽にご相談いただければと思います。

  • 不正出血の量が多い
  • 不正出血以外にも痛みなどの症状がある
  • 不正出血を繰り返している、2週間以上続いている
  • 閉経後の不正出血
  • 月経に伴う出血なのか不正出血なのか分からない
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