漢方外来

漢方とは

漢方とは漢方とは、自然界に存在する動植物から作られる「生薬」を組み合わせた医薬品です。
漢方医学においては、「病気ではなく病人を診る」という考え方を基本とし、身体全体を診て漢方を処方します。適切な組み合わせによって、幅広い病気の治療が可能です。
当院では、漢方を専門に取り扱う漢方外来を開設しております。女性によく見られる疾患・症状を中心に、丁寧に診療して参ります。

このような症状にお困りでは
ありませんか?

このような症状にお困りではありませんか?

  • 全身、手足、お腹の冷え
  • 顔・上半身のほてり・のぼせ・発汗(ホットフラッシュ)
  • イライラ、気分の落ち込み
  • 疲れやすい
  • 生理痛、生理不順
  • 手足のむくみ
  • のどがよく渇く
  • 更年期障害
  • 不眠
  • 頭痛
  • 便秘、下痢
  • めまい、ふらつき、貧血
  • 胃腸の調子が悪い
  • アレルギー性皮膚炎
  • アレルギー性鼻炎、花粉症

更年期障害と漢方治療

更年期障害と漢方治療閉経前後の10年間である更年期(おおよそ45~55歳)には、女性ホルモンの分泌が低下し、女性の心身にさまざまな症状が出現し、これを更年期障害と呼びます。
当院では、ホルモン補充療法、自律神経調整薬に加えて、漢方治療をご用意しております。
漢方薬は体質改善を目的として中長期的に服用して頂くお薬です。医学的根拠に基づいた適切な処方によって、ときに劇的に、症状を改善することが可能です。ただし効果の発現には個人差もあり、その効き方も緩徐であるため症状の改善には時間のかかる場合もあります。
なお、以下でご紹介する加味逍遥散・当帰芍薬散・桂枝茯苓丸は、三大婦人薬として、更年期障害をはじめとする婦人科の疾患・症状に対してよく処方されているものです。

西洋医学と漢方医学の違い

・西洋医学:同じ病気であれば同じ薬で治療を行います。
・漢方医学:同じ病気であっても体の状態・体質によって薬を選んで治療します。

漢方薬の特徴

・個々に合わせて処方を決めます。
・自覚症状の消失を目的とした処方ができます。
・心と体を同時に治療できます。
・多彩な症状に対して1剤で対応できる場合もあります。

加味逍遥散

更年期障害に対する代表処方と言えます。
ホットフラッシュ(顔・上半身のほてり・のぼせ・発汗)、イライラ、不安、不眠、頭痛、肩こりなどの症状に有効です。
虚証と実証のあいだの「中間証」の方によく用いられます。
自律神経失調症状と精神神経症状が入り交じった方に対して用います。

当帰芍薬散

めまい、頭痛、手足の冷え、むくみ、疲れやすい、色白で貧血傾向などの症状に有効です。
比較的体力が乏しく、きゃしゃな体型で色白タイプの「虚証」の方によく用いられます。

桂枝茯苓丸

ホットフラッシュ(顔・上半身のほてり・のぼせ・発汗)、めまい、頭痛、肩こり、足の冷えなどの症状に有効です。
比較的体力があり、がっちりした体型で赤ら顔タイプの「実証」の方によく用いられます。
精神神経症状が軽度な方に対して用います。

桃核承気湯

桂枝茯苓丸より、より実証の方によく用いられます。
桂枝茯苓丸に似ていますが、精神神経症状がより強い方に対して用います。

加味帰脾湯

精神神経症状でも加味逍遙散はイライラに、加味帰脾湯は気分の落ち込み・不安に有効です。また不眠症に対しても効果があります。
「虚証」の方によく用いられます。

一般的な症状に対する漢方薬

体がだるい・疲れやすい

補中益気湯、十全大補湯、人参養栄湯

むくみ

柴苓湯、五苓散

冷え

当帰芍薬散(下腹部)、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(手足)

めまい

苓桂朮甘湯(たちくらみタイプ)、真武湯(回転性めまいのタイプ)、半夏白朮天麻湯(胃腸虚弱で下肢の冷えがあるタイプ)

その他の漢方治療

加味帰脾湯

月経前症候群(PMS)の精神症状(気分の落ち込み)、不眠症、精神不安

芎帰調血飲

産後の生理不順・精神不安

小半夏加茯苓湯

妊娠悪阻(つわり)

葛根湯

肩こり、乳腺炎、かぜ

十味敗毒湯

肌荒れ・にきび・吹き出物

芍薬甘草湯

こむらがえり

乙字湯

痔核(いぼ痔)、きれ痔、便秘(便が硬いタイプ)

八味地黄丸

頻尿・夜間頻尿、排尿困難、残尿感、軽い尿もれ

薏苡仁(ヨクイニン)

肌あれ、いぼ、にきび、しみ

 

月経のお悩みと漢方治療

漢方とは当院では、以下のような女性のお悩み・症状に対しても、漢方薬による治療を行います。

月経不順

月経不順とは、月経周期が短かったり長かったり、出血が1週間以上続くといったケースです。より正確には、正常月経の定義(月経周期が25~38日であり変動は6日以内、かつ出血持続日数が3~7日)から外れている状態を指します。
漢方薬が有効な場合があります。

温経湯・柴苓湯

ゴナドトロピン分泌不全に伴う排卵障害において、LH(黄体化ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌を促す作用があることが分かっています。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など

当帰芍薬散

比較的体力が乏しく、きゃしゃな体型で色白タイプの「虚証」の方によく用いられます。
月経不順以外にもめまい、頭痛、手足の冷え、むくみ、疲れやすい、色白で貧血傾向などの症状にも有効です。
無排卵周期症、第一度無月経、黄体機能不全など

桂枝茯苓丸

比較的体力があり、がっちりした体型で赤ら顔タイプの「実証」の方によく用いられます。
月経不順以外にもめまい、頭痛、肩こり、足の冷えなどの症状にも有効です。
無排卵周期症、第一度無月経、黄体機能不全など

月経困難症

通常、まずは鎮痛剤、鎮痙剤などによる痛みを軽減する治療を行い、十分に効果が得られない場合に漢方薬を併用します。
主に当帰芍薬散、加味逍遥散を使用します。また月経時には、桂枝茯苓丸、桃核承気湯を併用することがあります。
痛みが強く即効性を期待する場合には芍薬甘草湯を頓用で使用します。

月経前症候群

通常、まずは3大婦人薬である当帰芍薬散・桂枝茯苓丸・加味逍遥散の処方を検討します。
当帰芍薬散は冷え性がある場合に、桂枝茯苓丸は精神神経症状が軽い場合に、加味逍遥散は精神神経症状(特にイライラ)が強い場合に選択するのが基本です。
また加味帰脾湯も精神神経症状(特に気分の落ち込み)が強い・不眠を伴う場合に効果があります。
その他、むくみに対して柴苓湯や五苓散を併用することもあります。

漢方セラピーについて

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肥満と漢方治療

防風通聖散(ボウフウツウショウサン)
実証タイプ

脂肪太りでぽっちゃりした体型
肥満や高血圧に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘。

大柴胡湯(ダイサイコトウ)
実証タイプ

筋肉質でガッチリした体型
肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘。

防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)
虚証タイプ

色白、水太りでぽっちゃりした体型
肥満に伴う関節痛、むくみ、多汗症。

※当院で処方できます。
 肥満・ダイエットでお悩みの方はご相談下さい。

漢方外来についてよくあるご質問

漢方外来、漢方薬の処方に健康保険は適用されますか?

はい、原則として健康保険が適用されます。ご安心ください。

漢方薬には副作用がないとききました。本当でしょうか?

漢方薬にも副作用はあります。最も多いのは胃もたれなどの消化器症状、湿疹やかゆみなどの皮膚症状です。
これらは比較的軽い副作用で、多くの場合は服薬を中止すれば症状はなくなります。
※複数の漢方薬を服用した場合には、甘草など副作用の起こりやすい生薬を多く服用しないようにする注意が必要です。

漢方薬の成分は何ですか?

生薬(植物の茎や花、貝殻、鉱物など)を2種類以上組み合わせて作られるのが漢方薬です。複数の生薬を組み合わせることで効果が高まります。
西洋薬の多くは単一成分ですが、漢方薬は多成分であることが特徴です。このため多彩な症状に対して1剤で対応できる場合もあります。

漢方薬で体質を改善することは可能ですか?

はい、可能です。症状だけでなく体質の改善を目的とした処方を行います。心と体を同時に治療できるのも漢方薬の特徴です。

漢方薬は、誰にでも効くものなのでしょうか?

心と体の状態をみて、個々に合わせて処方を変えます。同じ症状であっても違う漢方薬が処方されることもよくあります。

漢方薬は、長く飲み続けないと効果がないのでしょうか?

効果発現まで個人差はありますが、大切なのは用法・用量を守って正しく飲み続けることです。

西洋薬を服用している場合、漢方薬を併用できますか?

どのような薬にも飲み合わせというものがありますので、併用できない場合もあります。受診の際にはお薬手帳をお持ちください。もしくは、お薬そのものをお持ちくださっても結構です。

ドラッグストアなどでも漢方薬が処方されています。医療機関で処方されるものとは違うのでしょうか?

市販の漢方薬は、医療機関において医師が処方する漢方薬と比べて、含まれる薬効成分が少なくなります。
また通常、一部の専門的な薬局を除き、漢方医学的な診察を省略して処方されますので、十分な効果を得ることは難しくなります。

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