子宮頸がんワクチン

子宮頸がんワクチンとは

子宮頸がんワクチンとは子宮頸がんのほとんどは、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によって起こります。
子宮頸がんワクチンは、このHPVへの感染を予防することで、子宮頸がんの発症を防ぐことのできるワクチンです。
性交未経験の女性に接種した場合には子宮頸がんの60~70%の予防が期待でき、効果は約10年間は維持されることが確認されています。

子宮頸がんワクチンの種類

現在、国内では「ガーダシル」「シルガード9」「サーバリックス」という3つの子宮頸がんワクチンを使用することができます。
「ガーダシル」「サーバリックス」は尖圭コンジローマの原因となる6・11型の感染予防も可能です。

当院ではガーダシル・シルガード9を取り扱っております。
※9価ワクチン(シルガード9)も公費(無料)で受けられるようになりました。

ガーダシル(4価ワクチン)

主なハイリスク型の16・18型、低リスク型の6・11型に対応しています。
0・2・6ヵ月後の3回接種。

シルガード9(9価ワクチン)

主なハイリスク型の16・18型、その他31・33・45・52・58型のハイリクス型、低リスク型の6・11型に対応しています。
(接種間隔)
・1回目の接種を15歳になるまでに受ける場合:2回接種(0・6ヵ月)
・1回目の接種を15歳になってから受ける場合:3回接種(0・2・6ヵ月)

サーバリックス(2価ワクチン)

ハイリスク型の16・18型に対応しています。
0・1・6ヵ月後の3回接種。

子宮頸がんとヒトパピローマウイルス
(HPV)の関係

子宮頸がんとヒトパピローマウイルス(HPV)の関係ヒトパピローマウイルスは、主に性交渉によって人から人へと感染します。この感染自体は珍しいものではなく、また感染した場合にもほとんどのケースにおいて免疫によってウイルスは自然に排除されます。
ただ、免疫によってヒトパピローマウイルスが排除されずに持続感染するケースがあり、その場合に子宮頸がんの発症に至ると言われています。

ヒトパピロ―マウイルス(HPV)の種類

ヒトパピローマウイルスの種類は180以上にものぼります。そのうち、主なハイリスク型の16・18型、その他31・33・35・39・45・51・52・56・58・59・68型の13種類が子宮頸がんの発症に関与していると言われています。
※16・18型で約53%を占めています。

子宮頸がんワクチンと性交渉との関係

性交渉を経験すれば、ほとんどのケースでヒトパピローマウイルスに感染します。一方で、性交渉を経験していない方のヒトパピローマウイルス感染は極めて稀と言われています。
そのため、子宮頸がんの予防のためには、性交渉を経験する前のワクチン接種が非常に有効であるとされています。

ワクチン接種の推奨年齢は?
大人の接種も必要ですか?

ワクチン接種の推奨年齢は?大人の接種も必要ですか?子宮頸がんワクチンは、小学校6年生~高校1年生相当の期間の接種が推奨されています(標準的接種期間は中学1年生)。またこの期間が、国が定める子宮頸がんワクチンの定期接種の対象となっています。
加えて、子宮頸がんワクチンの接種の意義の有無という観点からは、15~45歳くらいの女性すべてに接種の意義があるとされています。この範囲に該当する方は、接種を受けた方がいいと言うことができます。

子宮頸がんワクチンの副反応

軽微な副反応

注射部位の痛み・腫れ・発赤などが見られます。
また、痛みや恐怖・興奮などをきっかけに心因性反応及び血管迷走神経反射として失神に至ることがあるとされています。ただし、失神については国際的な臨床試験において確認されておらず、かなり稀なケースと言えます。

重篤な副反応

アナフィラキシー・気管支痙攣・蕁麻疹といった過敏症反応、ギランバレー症候群・血小板減少性紫斑病・急性散在性脳脊髄炎などが挙げられますが、発生数が限られ、頻度も不明です。

子宮頸がんワクチンの費用
(自費の場合)

ワクチン 費用
ガーダシル
(3回接種、0・2・6か月後)
16,000円×3回(税込)
シルガード9
(3回接種、0・2・6か月後)
30,000円×3回(税込)

※小学校6年生~高校1年生相当の期間であれば、定期接種として無料で受けられます。令和5年4月からシルガード9も公費(無料)で受けられるようになりました。
※ワクチンは取り寄せになります。キャンセルはできませんのでご了承下さい。

神戸市の無料接種について

定期接種として

接種日当日に神戸市に住民票がある小学校6年生~高校1年生相当の女子の方は、定期接種として子宮頸がんワクチンを無料で受けられます。
なお、ワクチンの接種は2~3回必要です。2~3回の接種には6ヵ月ほどかかります。標準的接種期間は、中学1年生に相当する年齢となっています。

接種の機会を逃した方も一部無料で
受けられます

神戸市では、子宮頸がんワクチンの接種機会を逃した「平成9年4月2日~平成18年4月1日生まれまでの女性」を対象として、令和4年4月から令和7年3月までの間、公費負担による無料での接種が可能になっています。
対象となる方には、神戸市から案内書が送付されます。接種をご希望される方は、案内書の内容に従って、当院へとお問合せください。

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